Cage

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夜が明ける前に どうかこの檻を壊して



                       
暁の空へ つばさを広げる

                       

僕は飛べるから





                        

飛んだことのない 遠い空を眺め、


時が過ぎるのを待つだけの日々のなかで

                       

誰も知らない夢を、記憶を噛みしめる






なにもいらない


何処へも行きたくない


すべてを拒んで


みずから囚われた檻のなかで




                       

これが、望んだ結末?






体は囚われても 心までは縛れない



望めば いつだって届く



自由があるから





現実を望むなら この檻を壊して


僕の心がこわれてしまう前に


想いつづけた空へ 羽ばたきたい


  


ひとりにしないで





夜が明けたら 檻を壊して

                       
自分らしく 飛んでみたい

                       
二度と独りに ならないように





                       

                         

             
もう何も迷わぬように





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